かつて、ミシックが実装された時にはアレキサンドライトを手に入れるのが結構な骨であった事から、アレキサンドライト集めは終身刑だ・・・なんて言われていた時代があった。
今では緩和が進み、割と短期間で作れるようにはなってきたのだが、まぁそれでもそこそこには手間がかかる武器である事には違いない。ひたすら貨幣を集めるレリックや、特定のアイテムを納品するエンピ、特定の敵を倒すイオニック。
どれも今でこそMMOの武器作り・・・それも最強武器群の作成過程としては一般的となったものであり、FF11が”そういうものである”というお手本を示した、とも言っていいだろう。
まぁ、家庭用ゲームだったり他のMMOだかで似たようなシステムがあったりもしたけれど、人気や知名度という点では11が飛びぬけており、11が最初ではないけれど広めた、というやつだろうけれど。
さて、そんな終身刑だけれど・・・所謂なろう系の小説。カクヨムだったりなんだったりと、色々とあるレーベルのMMOネタ。それもVRMMOネタの小説を読んでいても、それをやっている作品は極めて少ないし、その納品度合いもせいぜいが懲役3年くらいだったりと、これだけ当たり前であるにも関わらず、小説ではかなり珍しい事になっている。
そりゃあ小説の中で何か月もアレキ集めに薄暗い地下に潜る・・・みたいなのを書かれても困るというか、つまらないし面白くするのは凄く面倒な所ではあるのだけれど、これだけ当たり前なものがネタとして使われていないとは・・・。
割とどの作品でも強敵を倒してユニークドロップだ!これをスキルで強いぞ!とか、普通に強いのを表現するか、凄いステータスで押し切ったり、数値の暴力を生産に次ぎ込んでみたりとか、強い武器の入手に時間や手間といった要素はあまり無い。
そこが受けないから、受ける要素に変更をしている、という事なのだろう。
実際の受刑者からすると、刑期の無い恩赦のある世界というやつか?
似たようなもので、MMOでは熱いネタとして語られるボロ鯖13日戦争のような延々と続く死闘。というのもネタとしてあまり見ない。
どいつもこいつもダンジョンでスタンピードでモンスターが溢れました。というのばっかり・・・だった。
それも何度もあってかなりネタとして使われなくなってきた。
こう、13日戦争のようなバグってずっと敵が押し寄せててくる!でも俺達が守るんだ!みたいなのはかなり少ない。
11は14に比べて歴史が古く、日本国内においてはMMOというものの基礎を作った存在であり、そこで起きた様々な出来事やネタは小説で見られるのだが、同時にこれはネタにしないの?と、思ってしまう事もちらほらとある。
そのあたり、実際にプレイヤーとしてヴァナに降り立った人間と、ネタとしてだけ知っている降り立っていない人間、との差というやつであろうか?
しかし、現実でVRMMOが作られたとして、最強武器を作るためにアレキサンドライト終身刑を受刑しないとダメです。
なんて事になったら大炎上のような気がする。
モニター越しだからサルベージをやれたというか、VRで現実と同じような感覚でサルベージをやる。それも何度も何十何百時間も、となったらふざけんなというか、ミシックなんていらねーよ!ってなりそうだ。
金策してアレキは全部買う!という方向になりそうだ。あんな所で延々と戦うなんて苦痛すぎる・・・。
まだリディルのが健全だ。
と、書いて思うに・・・VRMMO世界でベヒマラソン。守りの指輪のためにベヒの順番待ちとか、もっと前だとジョブによっては黒帯マラソンとかだとかは、結構厳しいかもしれない。
どれも普通のMMOだからこそできた、VRでゲーム世界の中に入り込んでやるには、やっぱり辛すぎる。
小説でそういのがあまりないのは、やはり正解か・・・。
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